2021/11/21




 Facebookが提供するVRヘッドセット「Oculus Quest 2」(オキュラス クエスト2)を触ってみた、人から借りたものでチュートリアルゲームを少し触っただけだがその可能性の一端に触れることは出来たと思う。

 まず驚くのがその軽さだ、ヘッドセットも軽量だがプレイに至るまでのセットアップが異常なほど軽いのだ、持ってきたけどちょっとやってみる?と言われヘッドセットを装着すると即仮想空間だ。私の所有するHTC-VIVEはプレイするにあたってまずは確保したプレイエリアにベースステーションというレーザー発振装置を2個取り付け、ヘッドセットとPCをUSBとHDMIケーブルで接続し、PCにアプリケーションをインストールしなければならない。当然ながら誰かの家に持っていってちょっとやってみるというわけにはいかない。

 Oculusは違う、なにしろバッテリーで動作し単体でプレイ可能なのだ、配線も何も必要がないあたりことによると家庭用ゲーム機を持ち込んでプレイするより簡単かもしれない。
 お値段も3万台で、HTC-VIVEが発売当時本体が10万、PCも30万程度するハイスペック機が必要だったことを考えると隔世の感がある。

 入手しやすさ、可搬性、プレイするまでの容易さ、そういった全てのフットワークが極めて軽いのだ、さすがFacebook傘下のゲームマシンと言えるだろう、これならSNSノリで「VRをみんなで楽しもう」というプレイスタイルが可能になるだろう。

 とまあいいことばかり書いたが当然長所と短所は裏表である、VRヘッドセットはそれを装着したプレイヤーに仮想空間の3D映像を見せている、プレイヤーが頭を動かせばその動きに対応した映像を遅滞なく生成する必要があるわけだがそのためにはヘッドセットの動きを正確に計測する必要がある。
 Oculus がHTC-VIVEのような外部機器を使わず単体で動作するのはヘッドセットの動きをインサイドアウトという方式で取り込んでいるからだ、これは取り付けられたカメラで周囲の映像を取り込みその映像を解析することでプレイヤーの動きを判定する方法だ、しかしこれはCPUの負荷が高い、結果ゲームに振り向けるリソースが減って凝った高精細な映像を生成できなくなる。
 実際チュートリアルでも単純なオブジェクト、シンプルな画面構成であるにもかかわらず画像にジャギー(斜めのラインがギザギザになる)が目立つ、画面解像度は私のHTC-VIVEより高いはずなのにクオリティが劣るのはモニタのフルスペックでレンダリング出来ていないのだろう、これではフォトリアルな映像の生成は困難と思われる。
 実はOculusもPCと有線接続してハイスペックなゲームをプレイするモードがあるのだがこのマシンを購入する層がそういう道を選ぶとは思えない、結局このマシンはライトなユーザーの3Dゲーム向けであって「仮想現実」と言えるような環境でのプレイ向けではないということだ。どちらがいいと言うわけではないが購入を考えるなら自分が何をVRに求めるかについて考えたあとにしたほうがいいだろう。



2021/09/17

 Sonyの「Wena3」を買った。



 スマフォに着信した電話やメールを通知し、使用者のバイタルを計測して活動量や消費カロリー、歩数、心拍数、睡眠時間、ストレスなどを記録するデジタルガジェットだ。
 それはスマートウォッチだろうと思う向きもあるだろうがそうではない、これは「時計のバンド」なのだ。見た目はただの交換用ベルトでしかない。本体はこのバックル部分にあり表面のガラス部分に情報が表示される、操作はスワイプ&タッチで行う。

 この商品が開発された理由は理解できる。腕時計は時間を知る重要なツールである一方ヘタなアクセサリーよりよほど当人のファッションに影響を与える、またファッション以前の問題として職種/ライフスタイルによっては「それはない」という組み合わせもあるだろう。親の形見とか憧れのスターと同じブランドだとかこだわりの出る部分でもある、しかし、現状スマートウォッチというのは未来っぽいというかデジタルっぽいというか「いかにも」な物が多い(それしかない)
 本体のサイズ、材質、色、文字盤のデザインまで好みの分かれる腕時計であの選択肢の狭さは・・・というところでこのWenaだ。
 つまり時計本体はお好きなものをどうぞ、スマートウォッチの機能はバンドにお任せということだ。
 私は初めて時計を持って以来メタル&アナログ一筋であり、今使用中の時計はソーラー&電波という腕時計としてこれ以上の機能は必要がない物でこれを外す選択肢はない、なので銀のメタルバンド仕様を購入したがWenaには他にレザーバンド、ラバーバンド、その色違いがある。

 さて実のところ私はこれが初めてのWenaではない、初代のWenaも持っているのだがこれは電話やメールがスマフォに着信した際それをLEDと振動で通知してくれるだけのものだ。映画、TVの撮影においてはシンクロ(同時録音)中にはスマフォをサイレントにしておく必要があるので通知してくれるだけでも助かるのだが今度のWena3は違う、バックルのモニターに3行40文字までのデーターを表示することが出来るのだ。
 表示されるのは電話なら発信者の名前、メールなら発信者の名前と件名、LINEなら発信者と本文の合計40文字まで出る、初代は電話やメールが来たということだけしかわからず通知のたびにスマフォを確認する必要があったが、発信者の名前と件名、本文の一部が読めるようになったため「こいつからの電話なら放っておいても大丈夫だろう」(!)などということが判断でき一段と実用性が増した。

 またWena3にはFeliCaチップが内蔵されているので Suica 楽天EDY iDクイックペイとして使える(FeliCaは元々ソニーの特許である)私は日常的に電車に乗るしコンビニも日参(!)しているので(どちらも支払いにSuicaを使用しているので)いちいちカードを取り出す必要が無くなったのは地味に嬉しい。
 地味でなく嬉しい機能もある、Wena3にはアレクサの機能があり口頭で指令を出せるのだ、腕時計に向かって「明日の調布市(※日活撮影所)の天気と気温は?」と聞けば「東京都調布市は明日断続的に雨が降るでしょう、予想最高気温は摂氏23度、予想最低気温は20度です」などと教えてくれる(※スピーカー機能はないので文字だけだ)




 バイタル計測機能は今回のイチオシの機能だと思うのだが、私は健康志向ではないしサスティナブルなライフスタイルなどに興味はないので活動量や消費カロリー睡眠状態などを教えてもらっても特段に興味はない。
 ではなぜこれを買ったのか、半分以上の機能を活用していないではないか、と思う向きもあるだろうが実のところ私はこれを実用的な物と期待して買ったわけではない、動機のかなりの部分は「かつて夢見た未来がここに」というようなものだ。少年雑誌の口絵で「未来の暮らし」など小松崎のイラストを見て育った20世紀少年にとって「腕時計に話しかけるの図」は未来そのものだ。




    アレクサ カップヌードル作って!

 そういう意味ではこのWena3は良い買い物だったと言えるだろう。なにしろ私は昼メシにカップヌードルをよく食べるのだが(健康志向!)3分の計測に毎回苦労している、人類史上最高級の発明と思うアナログ時計だが3分をきっちり測るのは難しい、デジタル時計なら分の単位に3を足すだけですむし、ストップウォッチになるような機能があれば一発だが、秒針と長針が文字盤の中途な位置にある(まあたいてい中途な位置にあるわけだが)アナログ時計では直感的に処理できないのだ。
 しかしWena3が来て変わった、カップヌードルにお湯を注ぎ腕時計に向かって「3分後にアラーム」と言うだけだ。
 腕時計に向かって話す(相手はAI)というSF者の夢が実用的な仕組みとして機能しているのを私はカップヌードルを食べるたびに実感している、未来がやってきたのだ




2020/01/01
CRANK-INは1999年に開設されました。 Googleが創業したのがその前年1998年なのでインターネット的に言えば遙かな過去、原初の時代と言えるでしょう^^; 以降20年細々と公開を続けていましたが、so-netのサーバーが容量の上限に近づいたのと、なによりサイト構成とデザインが古くさいので今般別途レンタルサーバを借りてサイトを再構築することにいたしました。 昨今、サイトの移動ツールという便利なものがあったりするのですが、このサイトの初期のファイルはHTML手打ちであり、移植ツールなど通らなかったりします、なので手作業の再構築となり移植が間に合っていない部分は旧サイトのファイルを貼り付けてあったりしますがご容赦願います。 おなじみの方も初めての方も以降はこのページをブックマークしていただけると幸いです。